ナチュログ管理画面 サイクリング・MTB サイクリング・MTB 北陸・甲信越 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2012年01月03日

箱根駅伝に弱い男

箱根駅伝に弱い男



箱根駅伝を毎年見ています。朝から昼過ぎまで、2日間とも。



えー!と思われる方もいるかもしれません。どんだけヒマなんだと。



別に母校が出ている訳でも、自分が駅伝やってた訳でもないのです。
でも、見てしまう。見なくてはいけないような気がするのです。
いや、絶対に見なくてはいけないのです、私は。



なぜでしょう?



私は大学生時代、不真面目を極めていました。授業には出ず、バイトに明け暮れ、
単位を落とし、就職活動で挫折し、おかげで留年したものの、さらに次の年の
就活でも挫折するという、楽しかったけど、大学生としては間違った生活でした。



自分がそんな大学生活を送っていたというのに、彼らは走っている!



ここに行き着くんだと思います。



「大学生なのに、走っている」



正月なのに。いや、正月だけじゃない、彼らは毎日走っている。気が遠くなるような
距離を。私たちでは想像のつかないような厳しい練習をしている。大学生なのに。
箱根に出るために。箱根で走るために。



確かに、選手たちは推薦で入学したのかもしれないし、2部の学生かもしれない。
どうしても箱根を走りたくて大学に入り直したのかもしれないし、留学生だっている。
勉強してないかもしれない。テストで高い高い下駄を履かせてもらっているのかもしれない。



でもそんなことは関係ないのだ。



「大学生」なのに走っていることが、箱根に出るためにひたすら走っていることが、
自分にとってはすでにとんでもなく凄いことなんだ。



箱根が好きな人も中にはいるかもしれません。
ただ、ひねくれものの私は他の人とは見方が違うような気がします。



大学記録を次々と塗り替えるスーパーエースみたいな選手にはあんまり興味がなく、
4年生で初めて箱根を走るような無名のランナーを応援したくて仕方がないのです。



大学に入って4年かかって初めて箱根のメンバーにエントリーされるような選手は
間違いなく駅伝エリートではないでしょう。泥臭くコツコツと練習を積み上げてきた
と思うと応援せずにはいられないのです。「ブレーキになるなよ」「抜かれるなよ」
「4年間頑張ったんだな、お前偉いよ」などという妙な応援をしてしまいます。



高校野球などでもそうなんでしょう。人の心を、大人の心を捉えるのは
こういう事なんじゃないかと思うんです。で、私の心を捉えるのは箱根だったと。



今年も終わった箱根駅伝。ツール・ド・フランスが終わったときのような、
爽快感と虚脱感、そして来年まで見られない寂しさとが心の中で錯綜します。



優勝した東洋大学の選手、控え選手、関係者の皆さん、おめでとうございます。
素晴らしいレースでした。これほどの圧勝は見たこと無かったかもしれません。
それくらいの完勝でした。柏原選手だけではないことを見事証明しましたね。
当分東洋の時代が続くんじゃないかというくらい。
優勝できなかった他大学の選手、控え選手たち、関係者にもよく頑張りましたと言いたい。
箱根に出場できなかった大学の選手、控え選手たちにもよくやったと言いたい。



そして東京農大の津野選手。よく最後まで走り切りました。疲れたでしょう。
さぞ辛かったことだろうと思います。責任を感じているかもしれませんね。
でも大丈夫。あなたはまだ2年生。挽回のチャンスはまだまだあります。
是非来年箱根に帰ってきて、みんなに、日本中に良い走りを見せてください。



箱根を目指して頑張った事は、何年経っても良い経験として活かされると思うし、
素晴らしい思い出になる事と思います。20年、30年経っても、爺さんになっても・・・。



おれ、駅伝の関係者でも日テレの関係者でもないのに、何を長々と語ってんだ(笑)



こんな私が言うのもナンですが、最後に一言。



箱根は美しい!



箱根駅伝に弱い男



それにしても自分が生きているうちに母校が箱根に出場することはあるんだろうか。




同じカテゴリー(スポーツ観戦)の記事画像
残った・・・
第90回 箱根駅伝
第89回 箱根駅伝
残った!
日本代表戦
同じカテゴリー(スポーツ観戦)の記事
 残った・・・ (2016-11-10 20:05)
 第90回 箱根駅伝 (2014-01-12 14:23)
 第89回 箱根駅伝 (2013-01-03 22:09)
 残った! (2012-12-02 09:18)
 日本代表戦 (2012-09-07 20:41)

この記事へのコメント
いろいろなストーリーがあるのですね。

僕の母校は実は東洋大なのでなんか嬉しい気分です。

自分は理工系体育会で授業も出ずに毎日テニスコートに行っていましたが、本チャン(セレクションのある)野球部と陸上部と同じ敷地で練習していたのでなおさらここ数年の優勝は感慨深いものがあります。

うちの父親の母校も駅伝には出ていないのですが、
自分の大学のように勝てなくても昔から東洋を応援してくれるそのことが私には嬉しく思えるのでした。
Posted by ozzyozzy at 2012年01月03日 22:20
なんと!ozzyさんの母校でしたか!おめでとうございます!圧勝でしたね。

今回は箱根に対する私の思いをぶつけた記事です(笑)
私は母校が箱根で優勝なんて想像もつきません。何せ出場してませんから。
何十年も(笑)死ぬまでに1回経験してみたいなあ。いや、襷をつなぐ姿が見れればいいか・・・。

お父上も喜んでいらっしゃるでしょう。1、2年生も力があるようなのでしばらくは
東洋時代が続くかもしれませんね。駒沢、早稲田も黙っちゃいないでしょうけど。

いやあ、今年の箱根も美しかった!
Posted by ndnd at 2012年01月04日 00:23
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
箱根駅伝に弱い男
    コメント(2)