ルイジ・ボレッリという2万円もするシャツがあると
知ったのは私が高校生の時の話。90年代半ばです。
2万円のシャツって何だそりゃ!と思ったものです。
聞けば手縫いだとか立体的な作りだとか・・・。それに
したってシャツに2万円も出す奴は一体どこのどいつ
なんだ?という感じでした。
そんな私でしたが、実際に店頭でボレッリを見る機会が
増えてくると、どうしても気になって気になって・・・。
細かいステッチ。柔らかい生地。随所に手縫いの技。
実物を見て、コレは凄いと唸るしかありませんでした。
そして何と箱に入っている!たかがシャツですよ。
それが箱に入っているんですから驚きです。世の中
にはスゲーもんがあるんだなと、驚愕した次第です。
そして私が大学の1年か2年のある日、ついにボレッリを
手に入れる時が来ました。。代官山のサージェントという
お店でした。渋谷にもサージェント・バーというお店が
ありましたけど、その姉妹店だったと記憶しています。
今はもう、無いみたいですね。私がボレッリを購入した後は、
かなり趣向が変わってきたように思いましたが・・・。
そのサージェントで憧れのボレッリがセールで3割引き。
15,000円くらいだったと思います。買えない値段じゃない。
柄が気に入ったわけでも、何でもありません。ただ単に
サイズが合っていたことと、買えそうだということだけ
でした。
買ったのはコチラ。
地味~なチェックのボタンダウン。勿体なくてなかなか
着られませんでした(笑)
その後、インターナショナルギャラリービームスで購入
したワイドカラー。
ギャラリー別注のワイドカラーは襟の形に特徴があって
非常に気に入っていました。ただ、箱は付かなかった(笑)
その後、バセットウォーカーでベージュのチェックを購入。
エリオポールでブルーのギンガムを購入。
この2つは確か定価で予約してまで購入した柄です。
この頃には2万円台半ばくらいまで値上がっていました。
今では3万円台半ばでしょうか?とても手が出ませんね。
当時の私は大学生のくせに生意気な奴だったかも
知れません。でも、シャツに関する知識は誰にも負ける
気がしませんでした。下手な店員よりはよっぽど詳し
かったと自負しています。それほどシャツに入れ込んで
いたんです。
昔から「職人の技」みたいなものに弱いんですね。正直、
袖や襟、ボタン付けやボタンホールのハンド仕上げなどは、
全く必要のない技なのかもしれません。でも、当時の私は
惚れてしまったんですねえ。
コレが例の箱。
古いタイプですが、いまだに小物入れとして大活躍。
社会人になってからはボレッリを1着も購入してないのが
悲しいところです。今ではトータル展開しているボレッリ
ですが、今後購入する機会なんてあるのでしょうか。
もう二度と無いかもしれないなあ(苦笑)