FRAY フライのシャツに心を奪われた

nd

2014年03月16日 14:05

イタリアはボローニャにフライというシャツメーカーが
あります。その筋では大変有名なメーカーです。








私が初めてここのシャツを見たのは、確か95,6年の
ことだったと記憶しています。忘れもしない、今は無き
有楽町西武の中にあったユナイテッドアローズでした。



ショーケースに飾られていたそのシャツは、物凄い
オーラを放ち、私は見た瞬間に目を奪われたのです。



美しい生地の光沢、襟の立体感。当時2万数千円の
ボレッリのシャツで腰を抜かしていた私でしたが、更に
それを上回るものがあるのかと、度肝を抜かれた思い
でした。



値札を見ると48,000円。



暫くその場で呆然とショーケース内のそのシャツを
眺めていました。有名な絵画でも眺めるように。



その後、私は運よくフライのシャツを手に入れることに
なります。同じく有楽町西武のユナイテッドアローズ
でした。たまたまセールに引っかかっていたフライの
シャツを見つけたのです。



グレー地に白いストライプのセミワイドカラーでした。
柄が気に入ったわけじゃないし、安かったわけじゃない。
ただただ手に入れたかっただけでした。セールだった
けど2万ちょっと。大学生が着るシャツとしては高価です。



しかしこのシャツ、非の打ちどころのないシャツでした。
細かいステッチ、素材の肌触り、各所の柄合わせ・・・、
一言、完璧。凄いとしか言えませんでした。



当時ボレッリも1着持っていたのですが、比較にならない
程の完成度でした。ま、この辺は好みもありますけどね。



現在持っているフライのシャツはたったの1着。初めて
買ったフライは金欠でオークションに出してしまった
のです。勿体ないことをしました。



アリストクラティコとのダブルネーム。

アメ横の玉美でたまたま半額だったのです(笑)



襟のロール具合。

美しい。



分厚いボタン。

とても美しい。



各所の柄合わせ。



とてもとても美しい。



このシャツはざっくりした素材なので、細かいステッチが
あまり目立たないのが残念ですが、軽く柔らかい生地で
着心地は言うまでもありません。



今後、定価で3万円以上するこのメーカーのシャツを
購入することはもう無いと思われますので、大事に着て
行きたいと思っています。



自分の中で一番衝撃的な出会いはFRAYのシャツだった
と言っても過言ではありません。もうあれ程の衝撃を受ける
ことはないんだろうな。



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