ビームスと言えばもう、誰もが知っているセレクトショップ。
セレクトショップの雄と言っても過言ではないでしょう。
ところが昔、私はビームスが嫌いでした。
20年くらい前、新潟の高校生だった私は当時の
WITHビルに入っていたビームス新潟店に何度も
行ったものでした。シップスとA.SMITHも近くだった
ので、買い物コースになっていたんですね。
ところが・・・、欲しい物がないのです。みんなは
ビームス、ビームスって言うけど、ロクなもんが
置いてないじゃないか!そう思っていました。
新潟のビームスで買い物をした事はただの一度も
なかったのです。
そして95年、東京に出てきた私は物凄い衝撃を受ける
事となります。
当時のビームスFは明治通りから一つ入った狭い通り
にありました。オプティシアン・ロイドと同じ建物に入って
いたと記憶しています。
ビームス嫌いで鳴らしていた私でしたが、セール時期
ということもあり、何気なく通りかかったビームスFに
立ち寄ったのです。
すると、どうでしょう!
見た事も聞いた事も無かったシャツがずらりと並んで
いるじゃありませんか!
スティーブン・ブラザーズ!
ボウリング・アランデル!!
ジャーミンストリートシャツメーカーズ!!!
あまりの衝撃にめまいがしそうになりました。
これがビームス本来の実力か。新潟のビームスには
こんな商品一つも置いてなかったじゃないか・・・。
私にとってはかなりの衝撃でした。おそらく、ヒルディッチ
&キーなんかも置いてあったのではないかと思います。
この時、思ったのです。自分は新潟のビームスだけで
ビームスの全てを知った気になっていたけど、実は何も
知らなかったのだ、と。そしてビームスの神髄は普通の
ビームスではなく、「F」にあるんだ、と。(もちろんI.G.も
そうなんですけど)
スティーブン・ブラザーズ、ボウリング・アランデルは
何枚か購入してよく着ていました。セールで7,000~
8,000円で買えたと思います。この直後、イタリアシャツの
攻勢でイギリス製のシャツはセレクトショップからは無く
なって行きます。私もイタリア製にのめり込んで行き
ましたので、残念ながら今では1枚も手元に残っては
いません。
その後はビームスFで買い物をすることが非常に多く
なり、色んな物を購入しました。スーツ、シャツ、ネクタイ、
靴・・・、かなりお金は落としたと思います。ま、ほとんどが
セール時ですけども(笑)
因みにビームスFの「F」はフューチャーの「F」だそうです。
ビームスのカジュアルを着た人たちが大人になって「F」の
服を着るというコンセプトで始まった、と雑誌にあったのを
覚えています。高校時代からメンズクラブを愛読していた
私は、カジュアルをすっ飛ばしていきなり「F」にハマった
ということになりますね。
今でもビームスFは大好きなお店の一つです。久々に
原宿のお店に行ってみたくなりました。