私はイギリスの靴が好きです。イギリスの靴といえば、
エドワード・グリーン、ジョン・ロブなどが超有名どころ。
その他にもチャーチ、クロケット&ジョーンズ、トリッカーズ
など、有名なシューメーカーはたくさんありますが、行き着く
ところはグリーン、ロブということになるでしょう。ビスポーク
という手もありますね。
しかし私が好きなのは、
ALFRED SARGENT
アルフレッド・サージェントというメーカーです。
靴好きからすると、「何故サージェント?」と思われるような
中級メーカー(現在はちょっと違うのですが)。
サージェントとの出会いは高校生の頃。1992年くらいだった
かと思います。ミュージアムフォーシップス新潟店で売られて
いた、ラグソールのチャッカーブーツに一目惚れしました。
値段は24,000円。今では即買いだったでしょうが、高校生の
お小遣いではなかなか手が出ませんでした。「ひょっとしたら
セールで3割引きくらいになるのでは」と期待していたものの、
あえなくセール除外品となっており、断念。仕方なくリーガルの
ブーツを購入したのを覚えています。
そんな私が初めてサージェントの靴を購入したのは大学生の
時でした。上野はアメ横のハナカワで、ダイナイトソールの
外羽根ストレートチップを購入したのです。値段は15,800円
でした。
この靴、かなり手を抜いた作りで(笑)、ライナーは布だし、
中底は革じゃないし、ウェルトもゴムみたい。革自体もガラス
仕上げで、お世辞にもいい靴ではありませんでした。値段を
安くするための仕様だったのでしょう。
ただ、これが何故か足にフィットするんです。後にクロケット等を
購入することになるのですが、不思議と私の足にはサージェント
の方がフィットするのです。
私のサージェント好きが始まったのはそういう経緯です。
今では8足ほど所有していますが、概ね良いフィット感です。
値段もソコソコで、ガンガン履けて悪いところはありません。
それでいて安っぽくは見えないのが気に入っています。
極度の貧乏性の私ですので、5万円もする靴をガンガン履く
事はできません(苦笑)。でも2、3万で買ったサージェントなら
許されるかな、と思ってたりして。
そんなサージェントですが残念ながら数年前、経営難に陥った
そうで、新生サージェントは高級路線を打ち出してきました。
自分としては3万円で買える、雨でもガシガシいける、庶民的な
部分が好きだっただけに、残念でなりません。
しかし、クオリティに関しては悪くないとの話も聞きますので、
何かの機会があれば、試してみたいという気もします。この
記事を書いている時点ではかなり円安が進んできてますので、
当分先になりそうです。
それまでは旧サージェントの残り物を探していくということに
なりそうです。これはこれでまた楽しいんですよね。