皆さんは「革靴」と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか。
「重い」「疲れる」「歩きづらい」「蒸れる」など、マイナスイメージの方が多いのでは
ないでしょうか。ただ、世間には変わった人もいるもので、革靴大好きという人種も
存在します。はい、私のような人ですね。
最近では下火になったものの、昔から革靴が好きでした。高校生のとき、ロイドフットウェアに
憧れる少年だった私は、大学生になるとバイト代を叩いて身分不相応な英国靴を購入し、
毎週のように靴を磨いておりました。更にはシューキーパー(シューツリー)も靴の分、揃えて
保管しておりました。ま、磨き過ぎも良くないのですがね。
そんな私、以前に購入した未使用の革靴が10数足、物置の中で眠っております。スーツを
着る機会が激減していますので、正直一生分と言ってもいいかも知れません。このブログでは
公表しておりませんでしたが、今年の目標の一つに、
・靴を1足下ろす
というものがありましたので、ギリギリという感じですが、とうとう実践することとなりました。
今回下ろすのはこちら。
チーニー製のプレーントゥです。
ポール・スミスの商品ではありますが、私にとってはポール・スミスかどうかなんてのは
どうでも良いお話で、チーニー製であることのほうが遥かに重要だったりします。
チーニーというシューメーカーはかつて同じく英国靴の老舗、チャーチの傘下にありました。
その後、チャーチがプラダに買収され、チーニーも同じくプラダグループになってしまいましたが、
数年前にプラダグループから独立したそうです。個人的には英国靴とプラダは相容れないと
思っているので、チーニーには良くやったと言いたいし、頑張って欲しいと思っています。
チーニーはブランドやショップのオリジナルものの別注を多く手掛けており、ベーシックなものから
英国靴らしくないものまで幅広く生産しています。品質に関してはクロケットやトリッカーズには
及ばないものの、基本に忠実に作られているという印象です。お値段も当時は高過ぎず、
安過ぎずで、クオリティと値段のバランスが取れたメーカではないかと思っています。
今回下ろすのは8年位前に購入したものです。
単なるプレーントゥではなくて、メダリオンが控えめにあしらわれた、中々素敵なデザインだと
思います。
最近では普段履きはヒロカワ製靴のスコッチグレインばかりでしたが、久々に英国靴を
履いてみようと思います。
新潟の冬にレザーソールは厳しいものがありますが・・・。